障害者スポーツは、観ても、やっても、おもしろい! 障スポ=SHOWSPOだ!

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「障害者スポーツ」と聞いて、あなたはどんなイメージをもつだろうか。

障害のある人がやるのだから、リハビリテーションに近いものじゃないかとか、レクリエーションの延長線上にあるものじゃないかとかといったイメージを描いているだろうか。いや、そもそも見たことも、気にしたこともないから、まったく想像ができないという人もいるかもしれない。

はじめは僕もそうだった。

今でこそ「障害者スポーツファン」(正確には全競技/種目を一括りにした障害者スポーツのファンではなく、自分の興味のある競技/種目のファンなのだが)として、まだ障害者スポーツを知らない人も含め多くの人々に、この魅力を知ってほしいと、プロモーションやプレゼンテーションを行っているが、10年前に今自分がPRしていることに興味をもっていたかというと、そうではなかった。

縁あってバリアフリー情報媒体の運営に関わるまで、そもそも障害のある人と接することもなかったし、障害者スポーツの存在すら知らなかった。

僕が初めて障害者スポーツを意識して観たのは、情報媒体の話題の一つとして、障害者福祉系のイベントを取材したときだった。

イベントのオープニングで行われた「障害者プロレス」の試合──。

立位をとることが困難な比較的重度の肢体不自由選手同士の対戦と、半身まひの選手と精神障害の選手の対戦。

おもしろかった。

不謹慎な表現と感じる人もいると思うが、単純に、スポーツとして楽しめた。

障害者を「守るべき存在」とだけ考えている人にとっては抵抗のあるものだっただろう。日常生活においてヘルパーの助けを借りている重度障害の選手同士が、殴り合い、蹴り合い、絞め合ったりするのである。障害のある人を一括りにとらえている人にとっては、とても受け入れがたい光景だったかもしれない(笑)。

今思えば、初めて観戦する障害者スポーツが「障害者プロレス」というのも、何とも刺激的な話だが(笑)、僕はまったく抵抗なくその試合を観ることができた。二人の選手の気持ちのこもったファイトに魅せられた。

そう、彼らはだれに指示されたわけでもなく、自分の意志で、自分がやりたいから、このスポーツをやっているのだ。自分のパフォーマンスを発揮したいのだ。自分の可能性を広げたいのだ。自分たちの試合を観てほしいのだ。一般のスポーツの選手と同じように、その競技/種目を通して自分を表現したいのだ。個々の目標やスタンスに応じた努力もしているのだ。

障害者スポーツも、他のスポーツと何ら変わりないと思った。

衝撃的だった、カルチャーショックを受けた・・・などということではなく、僕にとっては「発見」だった。

その後、北京パラリンピック開催年だったこともあり、パラリンピック競技/種目の取材も行ったが、そこでもたくさんの「発見」があった。競技/種目について、障害者アスリートについて、ルールについて、環境について・・・などなど。

発見──。

障害者スポーツもスポーツだった。(当たり前の話だが(笑))

そして、他のスポーツがそうであるように、その一つ一つにはそれぞれの特徴があり、それぞれの魅力があった。

そう僕が「発見」したのは、今まで知らなかった魅力的なスポーツたちである。

僕は一般のスポーツも好きだし、それを否定する気はまったくない。でも、それしか知らずにスポーツを観たり、やったりしていていることには否定的だ。

「障害者スポーツ」と聞いてどんなイメージをもつかはわからないが、先入観や偏見を捨てて、単純にスポーツの一つとして、一度、障害者スポーツの各競技/種目を見てほしい。きっと自分の知らなかった競技/種目の中にも、魅力的なものがあることを「発見」できるはずである。

「障害者スポーツ」は「障害者」だけのスポーツではない。

もちろん、選手としては、参加・出場資格やクラス分けなどもあるから、やれるもの、やれないものもある(僕は、障害のない人も障害者スポーツをやったらいいと思っている)が、観たり、応援したり、サポートしたりするのは「障害者」だけではない。ルール、選手、ドラマ、縁・・・心に響くものがあれば、だれにだってその競技/種目を楽しむことはできる。

僕が出会った障害者スポーツを観戦していたのは、障害のない人たちだし、そのおもしろさに魅せられて、自らもプレーヤーとなった人の中には障害のない人たちもいた。障害者スポーツが障害のある人たちだけのものだとしたら、何と世界の狭いことか、近寄りがたいものか。

「スポーツは観るのも、やるのも嫌い」という人に無理強いする気はないが(笑)、そうでない人には、ぜひそのスポーツのラインナップの中に「障害者スポーツ」も加えてほしい。

すべての「障害者スポーツ」を好きになる必要はない。

「障害者スポーツライター」と名乗ってはいる僕自身、すべての障害者スポーツに興味をもっているかというとそうではない。この競技/種目はおもしろいけど、この競技/種目にはあまり惹かれない(笑)・・・というのは当然ある。

みんながみんな一つの競技/種目のファンにならなくていいし、すべての競技/種目を好きにならなくていい。一言で「スポーツ」といっても人それぞれ好みが分かれるように、「障害者スポーツ」についても「障害者スポーツ」ではなく各競技/種目のファン、あるいはプレーヤーになってほしいのである。野球ファンのことを「スポーツファン」とは呼ばないし、サッカーのサポーターのことを「スポーツのサポーター」とは呼ばないだろう。それと同じことだ。「障害者スポーツのファン」とか「障害者スポーツのサポーター」とかではなく、数あるスポーツの一つとして各競技/種目を見て、ぜひ好みのものを見つけてほしい。そして、そのファン、サポーター、プレーヤーになってほしい。

僕は、僕がおもしろいと思った競技、種目、選手たちのドラマを記事として紹介していくつもりだが、もしその記事をキッカケにして、あなたが観戦したくなる、応援したくなる、やってみたくなる競技/種目を見つけてもらえたら、これほどうれしいことはない。

NOB(障害者スポーツライター)

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